そんなモヤモヤを抱えているエンジニアは多いと思います。私自身、キャリアの早い段階で同じことを感じ、環境を変える決断をしました。
私は現役のインフラエンジニアで、転職を経て待遇を変えてきました。この記事では、すでに実務経験のあるエンジニアが、SESから抜け出して年収を上げるための具体的な方法を、正直に解説します。
結論から言うと、SES脱出は十分に可能です。鍵は、根性論ではなく「商流の浅い場所へ移る転職」にあります。
なぜSESだと年収が上がりにくいのか
頑張っているのに年収が上がらない。それはあなたの努力不足ではなく、構造的な理由であることがほとんどです。
1つ目は多重下請けの商流です。SESでは、発注元から何社も経由して案件が回ってくることが多く、そのたびにマージンが抜かれます。どれだけスキルがあっても、下流にいる限り手取りは上がりにくい。
2つ目はスキルの偏りです。客先のやり方に合わせる立場だと、業務範囲が固定されがちで、市場価値の高いスキル(設計・上流・クラウドなど)を積みにくいことがあります。
3つ目は評価の天井です。所属する会社の給与テーブルそのものに上限があると、社内でいくら頑張っても、その天井は超えられません。
つまり、「今いる場所」を変えない限り、年収の壁は越えにくい。これがSESで伸び悩む人に共通する構図です。
SESを抜け出す主な選択肢
SESから抜け出す先には、いくつかの道があります。
- 自社開発企業:自社サービスを作る側。商流の最上流で、年収レンジが上がりやすい。
- 社内SE:事業会社の情報システム部門。安定し、上流に関われる。
- SIerの上流ポジション:要件定義・設計など、決める側の仕事へ。
- 受託開発の元請け:商流が浅く、評価が反映されやすい。
どれが正解というより、「今より商流が浅く、評価の天井が高い場所」を選ぶのがポイントです。
年収を上げる転職を成功させるコツ
やみくもに動くと失敗します。経験者だからこそ押さえたいコツがあります。
まず、今すぐ転職しなくても、自分の市場価値を把握しておくこと。エージェントに登録して、どんなオファーが来るかを知るだけでも、現在地が分かります。意外と高い評価が返ってくることもあれば、「この分野を強化すべき」と気づくこともあります。
次に、上流・市場価値の高いスキルを意識して積むこと。設計・構築の経験、クラウド(AWSなど)、セキュリティ、自動化は、どこでも評価されます。今の現場で触れないなら、資格や個人学習で補う手もあります。
そして、経験者向けの転職エージェントを使い倒すこと。非公開の好条件求人を持っていたり、年収交渉を代行してくれたりするので、一人で動くより条件が良くなりやすいです。
経験者向け転職エージェントの活用
エージェントは複数登録して比較するのが基本です。そのうえで、ITエンジニアの年収アップに強いところを選ぶと、SES脱出の成功率が上がります。私のおすすめは、性格の違う次の2社です。
① テックゴー(TechGo)
ITエンジニア専門の転職エージェントで、全国対応。模擬面接の回数に制限がなく、面接に不慣れな人でも実績をアピールできるよう支えてくれます。ハイクラス求人に強い運営会社で、「スキルを活かして年収を上げたい・大きな案件に関わりたい」という経験者に向いています。まずは無料面談で市場価値を確かめるところからで十分です。
【PR】全国対応・年収アップを狙う経験者に
ITエンジニア専門エージェント「テックゴー」
② 明光キャリアパートナーズ
年収1,000万円クラスの案件も扱う、ハイクラス志向のエージェント。明光義塾グループが母体で、履歴書・面接対策まで手厚くフォローしてくれます。東京・大阪エリアの高年収案件を狙うなら、こちらも登録しておく価値があります。
【PR】東京・大阪で高年収を狙うなら
「明光キャリアパートナーズ」
使い分けの目安は、全国・確実性ならテックゴー、都市部の高年収案件なら明光。両方に登録して、出てくる求人を比較するのが賢いやり方です。
ここで私の体験
私は20代のうちに「給料はスキルだけでなく、どこで働くかで大きく決まる」と気づき、転職で環境を変えました。同じことをしていても、商流や会社が変われば評価が変わる。。これを身をもって実感しました。
もちろん、資格やスキルの積み上げも続けました。CCNAやCCNP、Security+といった資格は、転職市場での選択肢とスカウトの質を上げてくれました。「環境を変える」と「市場価値を高める」を両輪で回すのが、年収を上げる現実的な道です。
ちなみに、私が転職を成功させた体験談をKindle本にまとめているので良かったら見てみてください。Kindle Unlimited登録済みの方は無料で読むことができます!
【PR】30歳IT会社員の転職戦略
抜け出すときの注意点
焦って次を決めると、似たような環境に移ってしまうこともあります。
応募先が「自社開発か」「商流は浅いか」「上流に関われるか」を確認しましょう。また、これまでの経験を棚卸しして、何ができるかを言語化しておくと、面接で強くアピールできます。
SESを抜け出すための具体的な5ステップ
「抜け出したい」と思っても、何から始めればいいか迷いますよね。実際の流れを、具体的な5ステップに落とし込みました。
- ステップ1:現状の棚卸し。これまで携わった案件・使ってきた技術・保有資格を書き出し、自分の「売り」を言語化する。
- ステップ2:市場価値を知る。転職エージェントに登録し、今の自分にどんな求人・年収が提示されるかを客観的に把握する。
- ステップ3:目標を決める。自社開発・社内SE・上流工程など、次にどこを目指すかを定める。
- ステップ4:不足を埋める。目標に足りないスキルや資格(CCNA・Security+など)を、働きながら補強する。
- ステップ5:応募・面接。職務経歴書を整え、エージェントの添削を受けながら応募していく。
いきなり辞めるのではなく、在籍しながら情報収集と準備を進めるのが失敗しないコツです。
SES脱出でよくある不安と対策
「スキルに自信がない…」→ 完璧を待つ必要はありません。基礎資格(CCNAなど)+案件経験を言語化できれば、十分に評価されます。むしろ「学ぶ姿勢」を見られます。
「年齢的に遅いのでは…」→ 経験者は年齢より「何ができるか」で評価されます。特にインフラ×クラウド×セキュリティの需要は高く、経験を持つ人材は歓迎されます。
「円満に辞められるか不安…」→ 就業規則を確認し、引き継ぎを丁寧に。転職先が決まってから退職を切り出せば、リスクを抑えられます。
転職とあわせてやりたい「市場価値の高め方」
年収を上げる転職を成功させるには、転職活動と並行して自分の市場価値そのものを高めるのが効果的です。
特に、需要が高く単価も上がりやすいのが「クラウド」と「セキュリティ」のスキル。資格でいえば、ネットワークの土台をつくるCCNAや、セキュリティを証明するCompTIA Security+が、経験と掛け合わせると強力です。取るべき資格の全体像は、インフラエンジニアに必要な資格ランキングも参考にしてください。
まとめ
SESから抜け出して年収を上げるために、できることを整理します。
- 年収が上がらないのは構造(商流・スキルの偏り・評価の天井)が原因
- 「今より商流が浅く、天井の高い場所」へ移るのが鍵
- 市場価値を把握し、上流・クラウド・セキュリティのスキルを積む
- 経験者向けエージェント(全国=テックゴー/都市部高年収=明光)を使い倒す
今のままで我慢する以外の選択肢を知っているかどうかで、この先の年収は大きく変わります。まずは市場価値を確かめるところから、動いてみてください。
👉 関連記事:30代インフラエンジニアが転職で年収を上げる方法
👉 関連記事:AI時代にインフラ/ネットワークエンジニアは生き残れるか



コメント