【CCNA問題集】⑥自動化とプログラマビリティ 徹底解説つき|200-301 v1.1 無料演習

CCNA

 

この記事は、CCNA(200-301 v1.1)の第6分野「自動化とプログラマビリティ(Automation and Programmability・全体の約10%)」の演習問題を、1問ずつ徹底解説つきでお届けするシリーズ第6弾(最終回)です。SDN、REST API、JSON、Ansibleなど、近年重要度が増している分野を扱います。私自身、業務でもあまり使用していない用語が多数あるため、最も覚えるのに苦戦した分野です。。。

解説では、正解の理由だけでなく、不正解の選択肢がなぜ違うのかまで説明しています。用語のイメージをつかめば、決して難しくありません。まずは何も見ずに解いてみてください。

【PR】

 

 

自動化とプログラマビリティ 演習問題(全10問)

問題1

SDN(Software-Defined Networking)で、経路の判断など「どう動くかを決める頭脳」にあたる部分を何というか。

A. コントロールプレーン
B. データプレーン
C. パワープレーン
D. ケーブルプレーン

正解 A

【解説】
答えはコントロールプレーンです。ネットワーク機器の働きは、経路をどう決めるかを判断する「コントロールプレーン(頭脳)」と、実際にパケットを転送する「データプレーン(実働)」に分けられます。従来は各機器が自分で頭脳を持っていましたが、SDNでは頭脳をコントローラに集約し、各機器はデータプレーン(転送)に専念させる、という発想です。

各選択肢の解説
A:正しい。経路の判断を担う頭脳の部分。
B:データプレーンは実際にパケットを転送する実働の部分。
C:パワープレーンという用語は存在しない。
D:ケーブルプレーンという用語は存在しない。

試験対策ポイント:「判断・頭脳=コントロールプレーン/転送・実働=データプレーン」。
ワンポイント:SDNは頭脳(制御)をコントローラに集約する考え方。
関連知識:この分離を理解すると、SDNの利点がつかめる。

問題2

SDNで、ネットワーク全体の制御を集中して担い、各機器へ設定やポリシーを配布する中心的な存在は何か。

A. スイッチ
B. ルーター
C. SDNコントローラ
D. アクセスポイント

正解 C

【解説】
答えはSDNコントローラです。SDNコントローラは、ネットワーク全体を見渡して制御を一手に引き受け、配下の各機器へ設定やポリシーをまとめて配布する「司令塔」です。管理者はコントローラに対して「こうしたい」という方針(インテント)を伝えるだけで、細かい機器ごとの設定はコントローラが自動で展開します。これにより運用が大幅に効率化されます。

各選択肢の解説
A:スイッチはフレームを転送する機器。
B:ルーターはIPで経路選択する機器。
C:正しい。制御を集中して担う司令塔。
D:アクセスポイントは無線接続を提供する機器。

試験対策ポイント:「制御の司令塔=SDNコントローラ」。
ワンポイント:管理者は方針(インテント)を伝え、展開はコントローラが自動化する。
関連知識:Cisco Catalyst Center(旧DNA Center)が代表的なコントローラ。

問題3

自動化やAPIで、データを「キー」と「値」の組で構造化してやり取りする、人にも読みやすい代表的なデータ形式はどれか。

A. HTML
B. JSON
C. SQL
D. CSV

正解 B

【解説】
答えはJSONです。JSON(JavaScript Object Notation)は、”name”: “R1” のように「キー:値」の組でデータを表す、軽量で人にも読みやすいデータ形式です。REST APIでのデータのやり取りで広く使われ、ネットワーク自動化でも定番です。波かっこ{}で構造を表し、機械にも人にも扱いやすいのが特徴です。似た形式にXMLやYAMLもあります。

各選択肢の解説
A:HTMLはWebページの見た目を記述する言語で、データ交換形式ではない。
B:正しい。キーと値でデータを表す、読みやすい形式。
C:SQLはデータベースを操作する言語。
D:CSVはカンマ区切りの表形式で、階層構造の表現は苦手。

試験対策ポイント:「キー:値の構造化データ=JSON」。REST APIの定番。
ワンポイント:似た形式にXML・YAMLがある。
関連知識:自動化ではJSON・YAMLの読み書きが基本スキルになる。

問題4

Webの仕組み(HTTP)を使い、GETやPOSTなどのメソッドでシステムを操作する、広く使われるAPIの方式はどれか。

A. SNMP
B. SSH
C. Telnet
D. REST API

正解 D

【解説】
答えはREST APIです。REST APIは、WebでおなじみのHTTP(GET=取得、POST=作成、PUT=更新、DELETE=削除)を使って、外部のプログラムからシステムを操作するための仕組みです。SDNコントローラや各種クラウドサービスも、REST APIで操作・連携できます。やり取りするデータの形式には、前問のJSONがよく使われます。

各選択肢の解説
A:SNMPは機器の監視・管理プロトコルで、Web APIの方式ではない。
B:SSHは暗号化されたリモート接続。
C:Telnetは平文のリモート接続。
D:正しい。HTTPのメソッドでシステムを操作するAPI方式。

試験対策ポイント:「HTTPで操作するAPI=REST API(GET/POST/PUT/DELETE)」。
ワンポイント:REST APIのデータ形式はJSONが定番。
関連知識:コントローラやクラウドの自動連携はREST APIが中心。

問題5

サーバーやネットワーク機器の設定を、コードで自動化・一括管理する構成管理ツールで、対象機器にエージェントを入れずに使える(エージェントレス)ことが特徴なのはどれか。

A. Ansible
B. Wireshark
C. Excel
D. Telnet

正解 A

【解説】
答えはAnsibleです。Ansibleは、設定内容をコード(プレイブック)に書いておき、多数の機器へ一括で自動適用できる構成管理ツールです。対象機器に専用ソフト(エージェント)を入れずに使えるエージェントレスが特徴で、導入が手軽です。似たツールにPuppetやChefがありますが、これらは一般にエージェントを必要とします。

各選択肢の解説
A:正しい。エージェントレスの構成管理ツール。
B:Wiresharkは通信をキャプチャして解析するツール。
C:Excelは表計算ソフトで、構成管理ツールではない。
D:Telnetはリモート接続のプロトコル。

試験対策ポイント:「エージェントレスの構成管理=Ansible」。
ワンポイント:Puppet・Chefは一般にエージェントが必要。
関連知識:設定をコード化して管理する考え方をIaC(Infrastructure as Code)と呼ぶ。

問題6

従来型ネットワークと比べた、コントローラベース(SDN)ネットワークの利点として最も適切なものはどれか。

A. 1台ずつ手動で設定するので確実である
B. 機器ごとに設定がバラバラになりやすい
C. 設定変更に時間がかかる
D. 設定を一元管理でき、変更を素早く・一貫して展開できる

正解 D

【解説】
答えはDです。従来型は機器を1台ずつ手動で設定するため、時間がかかり、設定のばらつきやミスも起きやすいという課題がありました。コントローラベース(SDN)では、コントローラから設定を一元管理し、多数の機器へ素早く・一貫して展開できます。これにより、運用の効率化とミスの削減、変更の迅速化が実現します。

各選択肢の解説
A:1台ずつ手動は従来型の特徴で、SDNの利点ではない。
B:設定がバラバラになりやすいのは従来型の課題。
C:変更に時間がかかるのは従来型の課題。
D:正しい。一元管理で素早く・一貫して展開できる。

試験対策ポイント:「SDNの利点=一元管理・迅速・一貫・ミス削減」。
ワンポイント:従来型は手動・ばらつき・時間がかかる、が課題。
関連知識:自動化の目的は、効率化・一貫性・ヒューマンエラーの削減。

問題7

SDNコントローラが、配下のネットワーク機器(スイッチやルーター)を制御するために使うインターフェースを何と呼ぶか。

A. ノースバウンドAPI
B. ユーザーインターフェース
C. サウスバウンドAPI
D. コンソールポート

正解 C

【解説】
答えはサウスバウンドAPIです。SDNコントローラを中心に、上(アプリ側)とのやり取りをノースバウンドAPI、下(配下の機器側)とのやり取りをサウスバウンドAPIと呼びます。方角のイメージで、コントローラの「下=サウス」が機器の制御方向です。サウスバウンドの代表例にはOpenFlowなどがあります。

各選択肢の解説
A:ノースバウンドAPIは、上位のアプリケーションとのやり取りに使う。
B:ユーザーインターフェースは人が操作する画面のこと。
C:正しい。配下の機器を制御するインターフェース。
D:コンソールポートは機器管理用の物理接続口。

試験対策ポイント:「機器の制御(下)=サウスバウンドAPI」「アプリ連携(上)=ノースバウンドAPI」。
ワンポイント:サウスバウンドの例にOpenFlowがある。
関連知識:方角(コントローラの上下)でイメージすると覚えやすい。

問題8

SDNで、実際にパケットを転送する「実働部隊」にあたる部分を何というか。

A. コントロールプレーン
B. データプレーン
C. SDNコントローラ
D. REST API

正解 B

【解説】
答えはデータプレーンです。データプレーン(フォワーディングプレーン)は、コントロールプレーンが決めたルールにしたがって、実際にパケットを次へ転送する実働の部分です。SDNでは、頭脳であるコントロールプレーンをコントローラに集約し、各機器はこのデータプレーン(転送)に専念する構成が取られます。「判断=コントロール、転送=データ」で対にして覚えます。

各選択肢の解説
A:コントロールプレーンは経路を判断する頭脳の部分。
B:正しい。実際にパケットを転送する実働の部分。
C:SDNコントローラは制御の司令塔で、パケット転送そのものではない。
D:REST APIはシステムを操作するAPI方式。

試験対策ポイント:「転送・実働=データプレーン」「判断・頭脳=コントロールプレーン」。
ワンポイント:データプレーンはフォワーディングプレーンとも呼ばれる。
関連知識:SDNは頭脳を集約し、機器はデータプレーンに専念させる。

問題9

Ciscoのインテントベース・ネットワーキングで、ポリシーの設定・監視・自動化を一元的に行うコントローラはどれか。

A. Cisco Catalyst Center(旧DNA Center)
B. PuTTY
C. Wireshark
D. メモ帳(Notepad)

正解 A

【解説】
答えはCisco Catalyst Center(旧DNA Center)です。これはCiscoのインテントベース・ネットワーキングの中核となるコントローラで、管理者の意図(インテント)にもとづいて、多数の機器のポリシー設定・監視・自動化を一元的に行います。GUIから方針を指定すると、配下の機器への展開を自動化してくれます。

各選択肢の解説
A:正しい。Ciscoのインテントベース・ネットワーキングの中核コントローラ。
B:PuTTYはSSH/Telnet接続用のクライアントソフト。
C:Wiresharkは通信解析ツール。
D:メモ帳は単なるテキストエディタ。

試験対策ポイント:「Ciscoの中核コントローラ=Catalyst Center(旧DNA Center)」。
ワンポイント:インテント(意図)を指定すると、機器への展開を自動化する。
関連知識:DNA Centerは近年Catalyst Centerへ名称変更された。

問題10

ネットワーク運用を自動化することの利点として、当てはまらないものはどれか。

A. 手作業による設定ミスを減らせる
B. 大量の機器に同じ設定を素早く展開できる
C. 設定内容を誰も確認・管理できなくなる
D. 繰り返し作業の時間を短縮できる

正解 C

【解説】
答えはCです。自動化の利点は、手作業のミス削減、大量機器への迅速な展開、作業時間の短縮などです。一方「誰も確認・管理できなくなる」は利点ではなく、むしろ逆です。自動化ではコード(設定内容)がそのまま記録・共有され、バージョン管理もできるため、何をどう設定したかがかえって明確になります。自動化は”ブラックボックス化”ではありません。

各選択肢の解説
A:自動化の利点(ミス削減)。
B:自動化の利点(迅速な一括展開)。
C:正しい(当てはまらない)。むしろ設定はコードとして明確に記録・共有される。
D:自動化の利点(時間短縮)。

試験対策ポイント:「自動化の利点=ミス削減・迅速展開・時間短縮」。
ワンポイント:設定はコード化され記録・共有される。ブラックボックス化ではない。
関連知識:コードのバージョン管理(Git等)で、変更履歴も追える。

■ ここまでのミニまとめ(問題1〜10)

復習:判断・頭脳=コントロールプレーン/転送・実働=データプレーン/制御の司令塔=SDNコントローラ/キー:値=JSON/HTTPで操作=REST API/エージェントレス構成管理=Ansible/SDNの利点=一元管理・迅速・一貫/機器の制御=サウスバウンドAPI/Ciscoの中核=Catalyst Center/自動化の利点=ミス削減・迅速・時短。

頻出:①コントロールプレーンとデータプレーンの違い②JSONとREST API③従来型とSDNの比較④ノース/サウスバウンドAPI。ここは特に狙われます。

お疲れさまでした。これで、CCNA(200-301 v1.1)の全6分野の問題集シリーズは完結です。自動化は配点こそ約10%ですが、用語のイメージを押さえれば得点しやすい分野です。「コントロールプレーンとデータプレーン」「JSONとREST API」「従来型とSDNの比較」を押さえておきましょう。

【PR】

※掲載問題はすべて筆者が公式の出題範囲をもとに独自に作成したオリジナルです。実際の試験問題ではありません。試験仕様は改訂される場合があるため、受験前にCisco公式でご確認ください。

CCNA問題集シリーズ 全6回(分野別)

分野別に、1問ずつ徹底解説つきで公開しています。弱点分野からどうぞ。

👉 CCNA勉強法・独学合格ロードマップCCNAのおすすめ教材・参考書

現役エンジニアの視点:実務での使いどころ

自動化は配点こそ小さいですが、これからのネットワークエンジニアには避けて通れない分野です。現場でも、SDNコントローラ(Cisco Catalyst Center など)やREST API、Ansibleでの構成管理が急速に広がっています。コントロールプレーンとデータプレーンの分離、JSONの読み書きは、用語のイメージさえ持てば難しくありません。「手作業を減らす側に回る」ための第一歩です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました