【CCNA問題集】②ネットワークアクセス 徹底解説つき|200-301 v1.1 無料演習

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この記事は、CCNA(200-301 v1.1)の第2分野「ネットワークアクセス(Network Access・全体の約20%)」の演習問題を、1問ずつ徹底解説つきでお届けするシリーズ第2弾です。VLAN、トランク、STP、EtherChannel、無線など、スイッチまわりの重要テーマを扱います。

解説では、正解の理由だけでなく、不正解の選択肢がなぜ違うのか、関連するCisco IOSコマンドまで説明しています。まずは何も見ずに解いてみてください。

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ネットワークアクセス 演習問題(全10問)

問題1

1台のスイッチを論理的に複数のネットワークに分割し、ブロードキャストドメインを分ける技術はどれか。

A. EtherChannel
B. VLAN
C. STP
D. CDP

正解 B

【解説】
答えはVLANです。VLAN(Virtual LAN)は、物理的には1台のスイッチでも、その中を論理的に複数のネットワークに区切る技術です。VLANを分けるとブロードキャストの範囲(ブロードキャストドメイン)も分かれるため、部署ごとに通信を分離してセキュリティと効率を高められます。CiscoではVLANの一覧を show vlan brief で確認できます。VLAN間の通信にはルーター(またはL3スイッチ)が必要です。

各選択肢の解説
A:EtherChannelは複数リンクを束ねて帯域を増やす技術。
B:正しい。スイッチを論理分割し、ブロードキャストドメインを分ける。
C:STPはループ防止のプロトコル。
D:CDPは隣接するCisco機器を検出するプロトコル。

試験対策ポイント:「論理分割・ブロードキャストドメインを分ける=VLAN」。
ワンポイント:VLAN一覧は show vlan brief で確認できる。
関連知識:VLAN間通信にはルーティング(ルーターオンアスティックやL3スイッチ)が必要。

問題2

1本のリンクで複数のVLANの通信をまとめて運ぶために、フレームにVLAN識別のタグを付ける業界標準の規格はどれか。

A. LACP
B. CDP
C. HTTP
D. IEEE 802.1Q

正解 D

【解説】
答えはIEEE 802.1Qです。スイッチ間などで1本のケーブルに複数VLANの通信を通す「トランク」では、どのフレームがどのVLANのものか区別する必要があります。そこで各フレームにVLAN番号のタグを付けるのが業界標準のIEEE 802.1Qです。Ciscoの古いISLという方式もありましたが、現在は802.1Qが標準です。トランクの状態は show interfaces trunk で確認できます。

各選択肢の解説
A:LACPはEtherChannelでリンクを束ねる際のネゴシエーションプロトコル。
B:CDPは隣接Cisco機器の検出。
C:HTTPはWebのアプリケーションプロトコルでVLANとは無関係。
D:正しい。複数VLANをタグ付けして運ぶ業界標準規格。

試験対策ポイント:「トランクのVLANタグ付け=IEEE 802.1Q(業界標準)」。
ワンポイント:トランク状態は show interfaces trunk で確認。
関連知識:タグを付けずに通すVLANがネイティブVLAN(既定はVLAN 1)。

問題3

1つのVLANだけに所属し、PCなどの端末を接続するのに使うスイッチポートの種類はどれか。

A. アクセスポート
B. トランクポート
C. ルーテッドポート
D. コンソールポート

正解 A

【解説】
答えはアクセスポートです。アクセスポートは1つのVLANだけに所属するポートで、PCやプリンタなどの端末を接続するのに使います。一方、複数VLANをまとめて運ぶのがトランクポートです。設定は switchport mode access と switchport access vlan 10 のように行います。「端末=アクセス、スイッチ間=トランク」で覚えましょう。

各選択肢の解説
A:正しい。1つのVLANに所属し、端末を接続するポート。
B:トランクポートは複数VLANをまとめて運ぶ(スイッチ間で使う)。
C:ルーテッドポートはL3で動作する、IPを持つポート。
D:コンソールポートは機器管理用の接続口。

試験対策ポイント:「端末を接続=アクセスポート(1VLAN)」「スイッチ間=トランク(複数VLAN)」。
ワンポイント:設定は switchport mode access / switchport access vlan 10。
関連知識:アクセスポートとトランクポートの違いは頻出。

問題4

スイッチを複数のケーブルで冗長接続したときに発生する「ループ」を防ぐためのプロトコルはどれか。

A. VLAN
B. EtherChannel
C. STP(スパニングツリー)
D. DHCP

正解 C

【解説】
答えはSTP(スパニングツリー)です。スイッチをループ状に接続すると、ブロードキャストが延々と回り続ける「ブロードキャストストーム」が発生し、ネットワークがダウンします。STP(Spanning Tree Protocol)は、冗長なリンクの一部を論理的にブロック(待機)させてループを防ぎ、障害時には自動でブロックを解除して迂回します。現在は収束が速いRSTP(802.1w)が主流です。

各選択肢の解説
A:VLANはネットワークの論理分割。ループ防止ではない。
B:EtherChannelはリンクを束ねる技術で、ループ対策そのものではない。
C:正しい。冗長リンクのループを防ぐプロトコル。
D:DHCPはIPアドレスの自動割り当て。

試験対策ポイント:「スイッチのループ防止=STP(スパニングツリー)」。
ワンポイント:冗長リンクの一部をブロックしてループを防ぎ、障害時に迂回する。
関連知識:収束が速いRSTP(802.1w)や、端末ポートを即転送にするPortFastも押さえる。

問題5

複数の物理リンクを束ねて1本の論理リンクとして扱い、帯域を増やしつつ冗長性も持たせる技術はどれか。

A. STP
B. EtherChannel(LACP)
C. VLAN
D. NAT

正解 B

【解説】
答えはEtherChannelです。EtherChannelは、複数の物理リンク(ケーブル)を束ねて1本の論理リンクとして扱う技術で、帯域を増やせるうえ、1本が切れても残りで通信を継続できる冗長性も得られます。束ねる際のネゴシエーションには業界標準のLACPが使われます。STPは束ねたリンクを1本とみなすため、ブロックされない利点もあります。

各選択肢の解説
A:STPはループ防止で、帯域を束ねる技術ではない。
B:正しい。複数リンクを束ねて帯域と冗長性を得る。
C:VLANは論理分割。
D:NATはアドレス変換。

試験対策ポイント:「複数リンクを束ねる=EtherChannel(LACPで束ねる)」。
ワンポイント:STPは束ねた論理リンクを1本とみなすためブロックしない。
関連知識:LACPは業界標準、PAgPはCisco独自のネゴシエーション方式。

問題6

直接つながっている隣接機器の情報(機種・IPアドレスなど)を検出する、Cisco独自のプロトコルはどれか。

A. CDP
B. LLDP
C. STP
D. ARP

正解 A

【解説】
答えはCDPです。CDP(Cisco Discovery Protocol)は、直接接続された隣接Cisco機器の情報(機種名・IPアドレス・接続ポートなど)を自動的に交換・検出するCisco独自のプロトコルです。ネットワーク構成の把握やトラブルシューティングに便利で、show cdp neighbors で隣接機器を確認できます。業界標準版がLLDPで、他社機器混在環境ではLLDPを使います。

各選択肢の解説
A:正しい。隣接Cisco機器を検出するCisco独自プロトコル。
B:LLDPは同じ役割の業界標準版(他社機器とも連携できる)。
C:STPはループ防止のプロトコル。
D:ARPはIPからMACアドレスを解決する。

試験対策ポイント:「隣接機器の検出=CDP(Cisco独自)/LLDP(業界標準)」。
ワンポイント:隣接機器は show cdp neighbors で確認。
関連知識:他社機器が混在する環境ではLLDPを使う。

問題7

多数のアクセスポイント(AP)を一元的に管理し、設定やセキュリティをまとめて制御する装置はどれか。

A. スイッチ
B. ルーター
C. DHCPサーバー
D. 無線LANコントローラ(WLC)

正解 D

【解説】
答えは無線LANコントローラ(WLC)です。オフィスなどでAPが多数あると、1台ずつ設定するのは大変です。WLC(Wireless LAN Controller)は、多数のAPを一元管理し、SSIDやセキュリティ設定、チャンネルなどをまとめて制御します。この構成では、APは自分で判断せずWLCの指示で動く「軽量AP(Lightweight AP)」として動作します。

各選択肢の解説
A:スイッチはフレームの転送を担う機器。
B:ルーターはIPで経路選択する機器。
C:DHCPサーバーはIPアドレスを配布する役割。
D:正しい。多数のAPを一元管理・制御する装置。

試験対策ポイント:「多数のAPを一元管理=無線LANコントローラ(WLC)」。
ワンポイント:WLC管理下のAPは軽量AP(Lightweight AP)として動く。
関連知識:単体で動作する自律AP(Autonomous AP)との違いも押さえる。

問題8

現在の無線LAN(Wi-Fi)で最も安全とされ、利用が推奨される暗号化規格はどれか。

A. WEP
B. WPA
C. WPA3
D. オープン認証(暗号化なし)

正解 C

【解説】
答えはWPA3です。無線の暗号化規格は古い順にWEP→WPA→WPA2→WPA3と進化し、現在最も安全なのがWPA3です。古いWEPは既に解読方法が知られており、使ってはいけません。オープン認証は暗号化なしで、公衆の危険な状態です。企業では、WPA3(またはWPA2)に加えて、利用者ごとに認証する802.1X+RADIUSを組み合わせます。

各選択肢の解説
A:WEPは古く脆弱で、簡単に解読される。使用禁止レベル。
B:WPAはWEPの改良版だが旧世代。
C:正しい。現行で最も安全な無線暗号規格。
D:オープン認証は暗号化なしで危険。

試験対策ポイント:「最も安全な無線規格=WPA3」。安全性の順はWEP<WPA<WPA2<WPA3。
ワンポイント:企業Wi-Fiは暗号化に加え、802.1X+RADIUSでユーザー認証する。
関連知識:個人向けはWPA3-Personal、企業向けはWPA3-Enterprise。

問題9

スパニングツリー(STP)で、計算の基準となる中心のスイッチを何と呼ぶか。

A. ルートブリッジ
B. デフォルトゲートウェイ
C. DHCPサーバー
D. トランクポート

正解 A

【解説】
答えはルートブリッジです。STPでは、まず基準となる1台のスイッチ「ルートブリッジ」を選出し、そこを中心に各スイッチの最短経路を計算して、ループになる余分なリンクをブロックします。ルートブリッジは、ブリッジプライオリティが最も小さいスイッチが選ばれます(同じなら最小のMACアドレス)。基幹の高性能スイッチをルートにするよう、意図的に設計するのが定石です。

各選択肢の解説
A:正しい。STPの基準となる中心のスイッチ。
B:デフォルトゲートウェイは、外部へ出る際の出口となるルーターのIP。
C:DHCPサーバーはIPを配布する役割。
D:トランクポートは複数VLANを運ぶポート。

試験対策ポイント:「STPの基準=ルートブリッジ(プライオリティ最小が選ばれる)」。
ワンポイント:プライオリティが同じ場合は、MACアドレスが最小のものが選ばれる。
関連知識:基幹スイッチを意図的にルートブリッジにする設計が定石。

問題10

Ciscoスイッチで、初期状態においてすべてのポートが所属している既定のVLAN番号はどれか。

A. VLAN 0
B. VLAN 1
C. VLAN 99
D. VLAN 1000

正解 B

【解説】
答えはVLAN 1です。Ciscoスイッチでは、初期状態ですべてのポートがVLAN 1に所属しています。VLAN 1は既定(デフォルト)VLANであり、管理通信でも使われます。セキュリティの観点からは、実運用ではVLAN 1をそのまま使わず、別のVLANに移す・ネイティブVLANを変更するといった対策が推奨されます。VLAN 1は削除できない特別なVLANです。

各選択肢の解説
A:VLAN 0は予約されており、通常のポート所属には使わない。
B:正しい。初期状態の既定VLANはVLAN 1。
C:VLAN 99は任意に作る管理用などのVLANの一例で、既定ではない。
D:VLAN 1000は通常VLANの上限付近の番号で、既定ではない。

試験対策ポイント:「既定VLAN=VLAN 1(削除不可・全ポートが初期所属)」。
ワンポイント:セキュリティ上、VLAN 1をそのまま使わない設計が推奨される。
関連知識:ネイティブVLANの既定もVLAN 1。両方をVLAN 1のままにしない。

■ ここまでのミニまとめ(問題1〜10)

復習:論理分割=VLAN/トランクのタグ=802.1Q/端末接続=アクセスポート/ループ防止=STP/リンク束ね=EtherChannel(LACP)/隣接検出=CDP(Cisco独自)・LLDP(標準)/AP一元管理=WLC/最も安全な無線=WPA3/STPの基準=ルートブリッジ/既定VLAN=VLAN 1。

頻出:①アクセスポートとトランクポートの違い②802.1Qのタグ付け③STPのループ防止とルートブリッジ④WLCと軽量AP。ここは特に狙われます。

現役エンジニアの視点:実務での使いどころ

この分野は、スイッチを触る実務そのものです。VLANとトランク、STPは現場で構築するとき毎回設定します。特に「アクセスポートとトランクポートの違い」は、設定ミスで通信が通らない原因の定番。show vlan brief や show interfaces trunk は、現場で1日に何度も打つコマンドです。手を動かしてコマンドに慣れておくと、試験でも実務でも効きます。

おわりに

お疲れさまでした。ネットワークアクセスは、スイッチの実務に直結する重要分野です。特に「アクセスポートとトランクポートの違い」「STPのループ防止」「WLCによる無線の一元管理」は頻出です。用語の役割を整理して、確実に得点しましょう。

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※掲載問題はすべて筆者が公式の出題範囲をもとに独自に作成したオリジナルです。実際の試験問題ではありません。試験仕様は改訂される場合があるため、受験前にCisco公式でご確認ください。

CCNA問題集シリーズ 全6回(分野別)

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