CCNAの勉強を始めようとして、まず最初につまずくのが「教材選び」だと思います。
書店に行けば分厚い参考書が何冊も並んでいて、ネットを見ればサイトや動画講座の情報があふれている。正直、どれを選べばいいのか分からなくなりますよね。
私は現役のインフラエンジニアで、CCNA・CCNPを取得し、仕事でも日常的にCiscoの機器を触っています。その立場から先に結論を言ってしまうと、CCNAは「参考書1冊+問題演習サイト1つ」で十分合格できます。教材をあれこれ買い足すほど、むしろ合格は遠のきます。
この記事では、数ある教材の中から「これだけ押さえれば大丈夫」というものに絞って紹介します。対応している試験は現行の200-301です。
まず大前提:教材は「増やす」より「絞る」が正解
CCNAに落ちる人にありがちなのが、参考書を何冊も買ってどれも中途半端に終わるパターンです。私自身、後輩の勉強を見ていても、教材を絞って繰り返した人ほど早く受かっています。
CCNAの試験範囲は広いですが、問われる本質はそこまで多くありません。同じ範囲を別の本で何周もするより、1冊を完璧にして、あとは問題を解きまくるほうが、時間あたりの効果はずっと高いです。
なので、これから紹介する教材も「全部買ってください」という意味ではありません。自分のレベルに合うものを1〜2個選んで、それを徹底的にやり込んでください。
王道の組み合わせ:「白本」+「Ping-t」
最初に、迷っている人への結論を出しておきます。ネットワークの知識がある程度ある人なら、定番の参考書(通称・白本)と、問題演習サイトのPing-tの2つで合格ラインに届きます。 多くの合格者がこの組み合わせで受かっていますし、私も人に聞かれたらまずこれを勧めます。
理由はシンプルで、白本で全体像と仕組みを理解し、Ping-tでひたすら問題に慣れる、という役割分担がきれいにハマるからです。インプットとアウトプットを別々のツールで回すイメージですね。
それぞれ、もう少し詳しく見ていきます。
参考書のおすすめ
シスコ技術者認定教科書 CCNA 完全合格テキスト&問題集(白本)
CCNAの参考書といえばまずこれ、という定番です。表紙が白いので「白本」と呼ばれています。試験範囲が基礎から網羅されていて、図解が多く、ネットワークのイメージがつかみやすいのが良いところ。模擬試験も付いているので、これ1冊で「理解」から「腕試し」まで一通りできます。
価格は4,000円台で、CCNA参考書としては標準的。独学で1冊だけ選ぶなら、私はこれを勧めます。購入するときは、必ず現行試験「200-301」対応の最新版かを確認してください。古い版を間違って買わないように注意です。
1週間でCCNAの基礎が学べる本
「白本を開いたけど、専門用語が多くて心が折れそう」という完全な初心者には、こちらの導入本が向いています。ネットワークの超基礎をやさしく解説してくれるので、いきなり分厚い参考書に入る前のウォーミングアップに最適です。
ただし、これ単体で合格できる教材ではありません。あくまで「白本に入る前の橋渡し」として使い、慣れたら本命の参考書に移る、という使い方がおすすめです。
徹底攻略 Cisco CCNA問題集(黒本)
参考書というより問題集ですが、紙で問題を解きたい人には選択肢になります。白本の問題演習だけでは不安、という場合の補強用ですね。とはいえ、後で紹介するPing-tがあれば問題演習はカバーできるので、紙の問題集が欲しい人だけでいいと思います。
問題演習サイト・学習サイトのおすすめ
Ping-t
CCNA対策で知らない人はいない、定番の問題演習サイトです。スマホでもスキマ時間に問題を解けるので、通勤中などの積み重ねが効きます。間違えた問題だけを繰り返す機能があり、弱点をつぶしながら正答率を上げていけるのが強み。
CCNAの範囲は一部が有料コンテンツになっていますが、参考書1冊分と思えば十分元は取れます。利用前に最新の料金体系と無料範囲を公式で確認しておくと安心です。参考書で理解した内容を、Ping-tで定着させる——この流れが王道です。
CCNAイージス
無料で使えるWeb教材サイトです。お金をかけたくない人や、特定の分野だけ調べたいときに重宝します。情報量は多いものの、体系立てて1から学ぶというより「辞書的に使う」のが向いています。メインは参考書、分からないところをイージスで補完、くらいの位置づけがちょうどいいです。
Udemyの動画講座
「文字を読むより、人に教わるほうが頭に入る」というタイプには、動画講座が合います。Udemyは定期的にセールをやっていて、そのタイミングなら数千円で質の高い講座が手に入ります。手を動かしながら設定を見せてくれる講座も多いので、実機やシミュレータと併用すると理解が一気に進みます。
「手を動かす」教材も用意しておくと強い
CCNAは暗記だけでも合格できなくはないですが、現場で本当に役立つのは「実際にコマンドを打った経験」です。そして最近の試験は、丸暗記では解きにくい、仕組みの理解を問う問題が増えています。
おすすめは、無料のシミュレータ(Cisco Packet Tracer)や、GNS3のような仮想環境で、参考書に出てきた設定を自分で再現してみること。VLANやルーティングは、文字で読むより一度自分で設定したほうが圧倒的に腹落ちします。本気でやるなら中古の実機を揃える手もありますが、最初はシミュレータで十分です。
このあたりは、私が実機で初期設定をひと通りまとめた記事も参考にしてみてください。コマンドのイメージがつかめると、参考書の理解度が変わります。
👉 Cisco Catalyst 初期設定シリーズ 完全まとめ
目的別・おすすめの組み合わせ
最後に、タイプ別のおすすめの組み合わせをまとめておきます。
| あなたのタイプ | おすすめの組み合わせ |
|---|---|
| ネットワークの知識が多少ある | 白本 + Ping-t |
| 完全な未経験で不安 | 1週間本 → 白本 → Ping-t |
| 文字より動画が好き | Udemy + Ping-t + シミュレータ |
| お金をかけたくない | CCNAイージス + Ping-t(無料範囲)+ Packet Tracer |
| 現場で使える力もつけたい | 白本 + Ping-t + 実機/シミュレータ |
迷ったら、いちばん上の「白本+Ping-t」で始めてしまってOKです。やってみて物足りなければ足す、くらいの気持ちで十分です。
まとめ
CCNAの教材選びで大事なのは、高い教材をたくさん買うことではなく、自分に合った1〜2個を最後までやり切ることです。
- 参考書は「白本」1冊が鉄板。必ず200-301対応の最新版を選ぶ
- 問題演習はPing-tが定番。参考書の後に回すのが効率的
- 不安な初心者は「1週間本」で助走をつける
- 動画派はUdemyのセールを狙う
- シミュレータで手を動かすと、理解も実務力も伸びる
教材がそろったら、あとは繰り返すだけです。CCNAは正しい教材で淡々と進めれば、未経験からでも十分に狙える資格です。あなたの合格を応援しています。


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